日本語には漢字と平仮名の使い分けがあり、それぞれの表記には微妙なニュアンスや使い方の違いがあります。
特に「ありがとうございます」と「有難う御座います」のような表記の違いは、見た目だけでなく、感じ方にも影響を与えます。
この記事では統一表記の観点から、ひらがなと漢字の使い方の違いを詳し説明していきます。最後まで読んでみてください!
「有難う御座います」の表記は正しいけれど一般的ではない
結論として、「有難う御座います」という漢字表記は間違いではありません。「有り難い」という言葉からもわかるように、もともと「めったにない、貴重なこと」という意味があり、そこから感謝の言葉として使われるようになりました。
したがって、「有難う御座います」と漢字で書くこと自体は正しいのです。
しかし、現在では「ありがとうございます」とひらがなで書くのが一般的です。
漢字で「有難う御座います」と書くと、読み手にとって読みづらく感じられることがあります。
Twitterや友人へのLINEなどのプライベートな場面では問題ありませんが、ビジネスの場では避けた方が良いでしょう。
「ありがとうございます」を漢字で書いてもいいの?
普段よく使う「ありがとうございます」という言葉ですが、「有難う御座います」と漢字で書きたいと思う人もいるかもしれません。
ひながなと漢字の一般的な違いのお話をしましょう。
1. 一般的な使い方
ひらがなと漢字の使い方をご紹介します。
ありがとうございます
ひらがな表記が最も一般的に使われています。日常的な会話やビジネスの場でも、ひらがなで「ありがとうございます」と書くことで、丁寧さと親しみやすさを表現できます。
有難う御座います
一方、漢字表記は、ややフォーマルで古風な印象を与えます。最近ではあまり見かけませんが、時代劇や古い書物などでは見られることがあります。
現代のビジネスシーンや日常的なやり取りでは、少し堅苦しく感じられることが多いです。
2. 「有難う御座います」に感じる違和感
現代の日本語では、感謝の表現としてひらがなを使うのが一般的です。「有難う御座います」と漢字を使うと、古臭く感じたり、わざとらしい印象を与えることがあります。
特に「御座います」は、現代では「ございます」と平仮名で表記するのが一般的です。
3. 統一表記の重要性
雑誌や書籍などの編集では、同じ言葉の表記を統一することが求められます。これにより、文章全体の一貫性が保たれ、読者にとって読みやすくなります。
同じ文章内で「ありがとうございます」と「有難う御座います」が混在していると、読者は違和感を覚えるかもしれません。
4. 実例
ひながなと漢字を使った実例文を見てみましょう。
日常会話やビジネスメールの場合
ひらがな表記の場合
- 「本日はご来店いただき、ありがとうございます。」
- 「ご馳走になり、ありがとうございました。」
- 「いろいろ教えていただき、ありがとうございました。」
このように平仮名で表記すると、親しみやすく自然な感じがします。
古い書物や形式ばった文書の場合
漢字表記の場合
- 「誠に有難う御座います。」
- 「お世話になり有難う御座いました。」
こちらは少し堅苦しい印象を与えますが、特定の場面や文脈では適切な場合もあります。
まとめ
「ありがとうございます」と「有難う御座います」は、どちらも感謝の気持ちを表す表現ですが、現代日本語では「ありがとうございます」とひらがなで書く方が一般的で親しみやすく、自然な印象を与えます。
日本語には、ひらがな・カタカナ・漢字という3種類の表記があって、現代ではメールやラインでのやりとりが頻繁に使われています。
特にビジネスの場では「有難う御座います」と漢字で書くのは避けるのが無難です。
統一表記の観点からも、現代のビジネスや日常的なやり取りでは「ありがとうございます」と書くことをお勧めします。
最後までお読みいただきありがとうございました^^