春先になると、つくしやフキノトウが芽を出して、道の駅の販売所やスーパーなどの売り場でみかけますよね。
タケノコも同じ時期に売り場で見かけるようになります。下処理も必要ですが、旬のタケノコで作るタケノコご飯は絶品です。
美味しいタケノコご飯を作って春を堪能しませんか?まずはタケノコの下処理方法をご紹介します。
タケノコの下処理方法について
タケノコを美味しくいただくためには、下処理がとても重要です。苦みやアクをしっかりと取り除くことで、タケノコ本来の風味を引き出すことができます。
ここでは、その基本的な下処理方法をご紹介します。
タケノコ選びのポイント
スーパーや道の駅などで売っているタケノコを選ぶときのポイントは以下の通りです。
我が家では、タケノコは掘ってきたばかりのものを頂くことが多いので新鮮さは間違いないですが、スーパーで売られているように、綺麗ではないので土まみれです。
そこから処理をしていかなくてはいけないので、大変ですが美味しいタケノコご飯のために、頑張っています♪
下処理に必要なもの
タケノコを下茹でするときに必要なものをご紹介します。
タケノコが入る鍋を準備しましょう。米ぬかは市販されていますが、お米のとぎ汁で十分です。
唐辛子の辛味成分であるカプサイシンには、アクを中和する効果があると言われていますが、米ぬかに含まれる酵素や成分がアクを抜くのに効果的とも言われているので、唐辛子は必ず必要ではありません。
下処理の手順
続いて、下処理の方法を順番にお話しします。
1.皮をむく
タケノコの底の硬い部分を少し切り落とし、外側の硬い皮を数枚剥きます。ただし、全てを剥がずに、一部は後で簡単に取れるようにしておきます。
2.下ゆでする
- 沸騰した水の大鍋にタケノコを丸ごと入れます。
- 米ぬかを2〜3大さじ加えます。米ぬかがなければ、米を研いだ後の水も代用可能です。
- アク抜き効果を高めるために、唐辛子を2〜3本加えるのも一つの方法です(これは任意です)。
- タケノコの大きさにもよりますが、中火で1時間以上煮ます。大きなものでは2時間が目安です。
- 煮ている間、表面に出てくるアクは適宜取り除いてください。
3.冷ます
鍋からタケノコを取り出し、自然に冷ましましょう。熱いうちに冷水で急冷すると硬くなる恐れがあるため、注意が必要です。
4.さらに皮を剥く
下ゆでが終わったら、残りの皮を剥きます。この段階で皮は柔らかくなっており、剥きやすくなっています。
5.カットする
その後の調理法に合わせて、適切なサイズに切り分けます。
下処理を経たタケノコは、煮物や炒め物、天ぷらなど、様々な料理で楽しむことができます。ぜひ、新鮮なタケノコの豊かな風味を味わってみてください。
タケノコご飯作り方の基本
タケノコご飯は、春の訪れを感じさせる和食の一つで、タケノコの風味豊かなご飯です。以下に、基本的な作り方を紹介します。
材料(4人分)
- 米:2合
- タケノコ(下処理済み):約200g
- 水:適量(米を炊くのに必要な量)
- だし汁:300ml(水で代用可)
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ1
- 塩:小さじ1/2
- 酒:大さじ2
作り方
- 米の準備:米は炊く前に30分程度水に浸しておき、その後水気を切ります。
- タケノコの準備:下処理済みのタケノコを一口大に切ります。あらかじめ下茹でしてアク抜きをしたタケノコを使用してください。
- 調味料を混ぜる:だし汁(または水)、醤油、みりん、塩、酒を混ぜ合わせておきます。
- 炊飯:炊飯器の内釜に準備した米を入れ、3で準備した調味料を加えます。普通に水を加える代わりに、この調味料混合液を使い、米がしっかり浸る量に調整してください。タケノコを上から均等に散らし、炊飯器の指示に従って炊きます。
- 仕上げ:炊きあがったら、軽くかき混ぜてから、10分程度蒸らします。この蒸らし時間がタケノコご飯の風味をより一層引き立てます。
食べる際のアドバイス
タケノコご飯を器に盛り付ける際、刻んだ海苔や切りネギ、ゴマをトッピングすると、見た目にも美しく、風味が増します。
季節のお漬物や味噌汁と一緒に提供すると、日本の春を感じる和食の完成です。
タケノコの独特の風味が楽しめるタケノコご飯は、春の食卓を彩る特別な一品です。ぜひこのレシピで、春の味覚をお楽しみください。
先に煮ることで旨味アップ!
タケノコご飯を作る際に、タケノコを先に煮てからご飯に混ぜる方法は、タケノコの味をしっかり引き出しつつ、ご飯にも均一に味を染み込ませたい場合に適しています。
この方法では、タケノコを煮ることで、その独特の風味と旨みを最大限に活かすことができます。以下に、その手順を紹介します。
材料(4人分)
- 米:2合
- タケノコ(下処理済み):約200g
- 水:適宜
- だし汁:400ml(または水400mlに醤油、みりん各大さじ1、塩少々で代用)
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ1
- 塩:少々
作り方
米の準備:米は洗ってから、水に30分ほど浸しておきます。その後、水を切ります。
タケノコの煮込み
- タケノコは一口大に切り、鍋に移します。
- だし汁(または代用の水)、醤油、みりん、塩を加え、タケノコが柔らかくなるまで中火で煮込みます。煮込む時間は、タケノコの大きさや硬さによって異なりますが、一般的には20分程度です。
- 煮込んだタケノコは、煮汁と一緒に冷ましておきます。
- 冷めたら汁と具材を分けておきます。
炊飯器で炊く
- 炊飯器の内釜に、水気を切った米を入れます。
- 煮込んだタケノコの煮汁だけを加えます。このとき、煮汁の量を含めて、通常炊飯に必要な水分量に調整してください。
- 炊飯器に入れて、炊きあがったら具材を入れてよく混ぜて、10分ほど蒸らしてください。
この方法で作るタケノコご飯は、タケノコの風味がご飯全体に広がり、深みのある味わいを楽しむことができます。
タケノコを煮ることで出た旨みがご飯にもしっかりと染み込むため、より一層美味しいタケノコご飯を味わうことができるでしょう。
タケノコご飯を美味しく保存する方法
タケノコご飯を美味しく長持ちさせるには、正しい保存方法がポイントです。保存は大きく分けて冷蔵と冷凍の2通りがあります。それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
冷蔵庫で保管する場合
- 手順:まず、タケノコご飯を常温で冷ましましょう。その後、空気をしっかりと遮断できる容器に入れるか、しっかりとラップで包んで冷蔵庫に入れます。
- 保管期間:冷蔵庫での保管は1〜2日以内を目安にします。それ以上経つと、ご飯がパサついたり風味が損なわれることがあります。
冷凍庫で保管する場合
- 手順:タケノコご飯を常温で冷ましましょう。食べやすい量に分けて、冷凍用の袋や容器に入れます。この時、空気をできるだけ抜いてから密封すると、冷凍焼けを防ぐことができます。冷凍する日付と内容物を記入して、冷凍庫へ。
- 保管期間:冷凍庫での保管は最大で1ヶ月が目安です。時間が経つと味や風味が徐々に落ちてしまうため、なるべく早めに食べ切ることをお勧めします。
解凍する時の注意点
- 自然解凍:冷蔵庫内でじっくりと解凍させる方法です。時間はかかりますが、解凍後の品質が良好です。
- 電子レンジを利用:急ぎの時は電子レンジで解凍することが可能ですが、加熱し過ぎに注意し、食べる直前に温めるようにしましょう。
保存する前にタケノコご飯が十分に冷めているか確認し、容器に移すことを忘れずに。この一手間が、保存中の品質を保つ秘訣です。
残ったタケノコご飯を使ったアレンジ方法
残ったタケノコご飯を活用して、まったく違う美味しい料理を作ることができます。手軽に試せるおすすめのアレンジレシピをご紹介します。
タケノコご飯チャーハン
フライパンに油を熱し、溶き卵を流し入れた後、タケノコご飯を加えてよく炒めます。
味付けは醤油や塩、胡椒で。お好みでネギやハム、チャーシューなどを足すと、更に美味しくなります。
タケノコご飯リゾット
タケノコご飯をスープで温め、クリームやチーズを加えてかき混ぜます。トロリとしたら火から下ろし、バターを加えて混ぜ合わせてください。
塩、胡椒で味を調え、パルメザンチーズをふれば、クリーミーなリゾットの完成です。
タケノコご飯グラタン
オーブン用の容器にタケノコご飯を広げ、ホワイトソースやトマトソースをかけます。チーズをたっぷりと散らし、オーブンで焼くと、寒い日にぴったりのグラタンが楽しめます。
これらのレシピで、残ったタケノコご飯を新しい美味しさで再発見してください。どのレシピも簡単で、いろいろな味わいを楽しめます。
タケノコご飯の美味しい作り方とアレンジ方法をご紹介!まとめ
以上、春には是非とも作って食べたいタケノコご飯の美味しい作り方とアレンジ方法をご紹介しました。
新鮮なタケノコが手に入ったら、タケノコのみを使ったタケノコご飯は、タケノコの風味が感じられて、とても美味しく炊き上がります。
地域によっては、油揚げや鶏肉・人参などを一緒に入れて炊き込みご飯にするところもありますが、タケノコだけのタケノコご飯は絶品です!
下処理には手間がかかりますが、天ぷらやお味噌汁に入れても美味しいですね。
是非、美味しい旬のタケノコを使って食卓に春を呼んでみませんか。
最後までお読みいただきありがとうございました^^